愛媛県砥部町は、町陶街道ゆとり公園(千足)内に県産材を使った木造の武道場を新築し、30日、同所で竣工(しゅんこう)式を行った。4月1日から運用を始める。
 武道場は木造平屋建てで、延べ床面積約925平方メートル。柔剣道や空手を行うアリーナ、木製ベンチを配した観覧席、トレーニング室などを設けた。県産のスギやヒノキを使用し、玄関やトイレには砥部焼のタイルを施している。総事業費は2億5515万円。
 式では、佐川秀紀町長が「武道は心身を鍛えることで豊かな人間性を培う伝統文化。建設を機に、さらに武道活動が活発になり、町から国民体育大会や世界大会に出場する選手が育つことを願っている」とあいさつ。餅まきの後、全国大会に出場するなどした町内の小中高生34人が演舞や部内試合を披露し、花を添えた。
 同公園は2017年の愛媛国体バドミントン競技会場となっており、武道場も控室などとして使われる予定という。